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Last updated on December 9, 2018
 

2018年度 共催講演会

2018年度
青山学院英語教育研究センター・JACET関東支部
共催講演会(第1回)
J-POSTLを活用した英語教員養成
講演者 : 清田洋一(明星大学)・ 吉住香織(神田外語大学)
日 時 : 2018年4月14日 (土) 16:00-17:30
場 所 : 青山学院大学 17号館 3階 17307教室
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「講演概要」と講演時の「講演者略歴」

【講演概要】
JACET教育問題研究会では、教師の授業力の省察ツールであるJ-POSTLの開発と活用方法の研究に取り組んできた。今回の講演では、一連の研究テーマの内、現在進行しているJ-POSTL教職課程活用プロジェクトの一部を紹介する。本プロジェクトでは、J-POSTLを教職課程で活用している大学の教員を中心とした研究会において、グループディスカッションやリフレクティブエッセイなどの教職課程の授業場面や指導法をとりあげながら論議・研究を進めてきた。今回は、これまでのJ-POSTLの開発研究と教職課程活用プロジェクトの活動から、その活用の基本的な解説と教職課程での実践の例を紹介する。

【講演者略歴】
清田洋一:明星大学教育学部全学共通教育委員会教授。上智大学外国語学部英語学科卒業、東京大学総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程満期退学。東京都都立高等学校教諭を経て現職。JACET教育問題研究会代表。主な著作に『英語学習ポートフォリオの理論と実践―自立した学習者をめざして』(共著,くろしお出版,2017年)、『行動志向の英語科教育の基礎と実践』(共著,三修社,2017年),『英語教師の成長―求められる専門性』(「英語教育学大系第7巻」共著,大修館書店,2011年)がある。

吉住香織: 神田外語大学特任准教授。お茶の水女子大学文教育学部教育学科卒業、Institute of Education University of London (現 The UCL Institute of Education)修士課程修了(TESOL)。埼玉県立高等学校勤務を経て現職。ELEC同友会英語教育学会副会長。英語授業研究・教員研修に長年携わる。


2018年度
青山学院英語教育研究センター・JACET関東支部
共催講演会(第2回)
英語アカデミックライティングとプレゼンテーションのデータ収集・分析法―研究と教育に役立てるために―
講演者 : 奥切 恵(聖心女子大学)
日 時 : 2018年9月8日 (土) 16:00-17:30
場 所 : 青山学院大学 14号館(総研ビル) 9階 第16会議室
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「講演概要」と講演時の「講演者略歴」

【講演概要】
現代の英語教育でニーズが多くなっている分野では,アカデミックライティングやプレゼンテーションが代表としてあげられる。これらのスキルは英語力に加え,談話レベルでの学習が必須となるため,教育・指導が必要であることは言うまでもなく,応用言語学の教育への貢献度は高い。本講演では,発表者が実際に経験した日本と海外でのデータ収集方法と倫理審査,データ公開方法における注意点,及びそのデータを利用した研究の紹介をする。さらには発表者が構築したアカデミックライティングコーパス The Corpus of Multilingual Opinion Essays by College Students (MOECS) の利用方法やデータ抽出方法などについても説明する。アカデミックライティング教育とプレゼンテーション教育との談話的共通点などについても,聴衆と一緒に議論したい。

【講演者略歴】
奥切 恵
聖心女子大学文学部国際交流学科 准教授。専門分野は応用言語学、言語習得学、構文習得、談話分析、コーパス言語学。
HP:http://www.u-sacred-heart.ac.jp/okugiri/


2018年度
青山学院英語教育研究センター・JACET関東支部
共催講演会(第3回)
高校生の英語はどのように伸びるのか
講演者 : 片桐 一彦(専修大学)
日 時 : 2018年11月10日 (土) 16:00-17:30
場 所 : 青山学院女子短期大学南校舎2階 S201教室
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「講演概要」と講演時の「講演者略歴」

【講演概要】
筆者は、2004年4月に県立S高校に入学した252名(6クラス[213人]は普通科で,1クラス[39人]は英語科の1学年分)を卒業までの3年間に渡り、毎年縦断的に次の能力を測定した。受容語彙サイズ(Katagiri 2009)、リスニング力とリーディング力(Katagiri 2010)、スピーキング力(英語科1クラスのみ;Koizumi & Katagiri 2007, 2009)である。発達パターンの分類化などそれぞれ詳細な分析をおこなってきた。前述4つの能力の伸びの比較(Katagiri 2010)もおこなった。また、早期英語教育を受けてきた群とそうでない群に分けて、語彙数や語彙の伸びの違いを比較した(片桐2018)。これら一連の研究についてコンパクトにまとめて発表する。

【講演者略歴】
片桐 一彦:専修大学教授(文学部英語英米文学科/大学院文学研究科/教職課程協議会)。東京学芸大学大学院 連合学校教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。論文は,ARELEやJLTA Journal等に掲載。日本言語テスト学会2012年最優秀論文賞受賞。関東甲信越英語教育学会事務局長・全国英語教育学会幹事(2005-2007年),日本言語テスト学会事務局次長(2004-2007年,2016年-現在),前述3つの学会表記順に研究大会事務局長(2011年)/副大会実行委員長(2008年)/大会実行委員長(2004, 2012年),またJACET/JACET関東/JACET教育問題研究会の査読委員,等で汗をかく。専門は英語教育学・教員養成・言語テスト理論。


2018年度
青山学院英語教育研究センター・JACET関東支部
共催講演会(第4回)
大学における通訳・翻訳指導‐理論と実践のギャップをどう埋めるか
講演者 : 田中 深雪(青山学院大学)
日 時 : 2018年12月8日 (土) 16:00-17:30
場 所 : 青山学院大学 14号館(総研ビル) 9階 第16会議室
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「講演概要」と講演時の「講演者略歴」

【講演概要】
青山学院大学文学部英米文学科の通訳・翻訳プログラムでは、会議通訳、ビジネス通訳、実務翻訳、文芸翻訳、映像翻訳の各分野を専任教員と通訳者・翻訳者として豊富な実務経験を持つ教員が指導にあたっている。学生たちは通訳者・翻訳者に必要な高度な英語力、日本語力、異文化対応能力、通訳・翻訳理論や専門知識、それに通訳と翻訳の実践的な訓練を受けている。目標としているのは、通訳・翻訳業務をこなせるだけの実力の習得である。しかし講義で学んだ理論を通訳や翻訳の実習の場に生かすことができないなど、理論と実践が乖離するという問題がある。今回の発表では、その溝を少しでも埋めることを目指して行っているワークショップ型のクラスでの活動を紹介する。

【講演者略歴】
田中 深雪:青山学院大学文学部英米文学科教授。コロンビア大学大学院修了。専門は「通訳・翻訳の理論と実践」、「外国語としての英語科教授法」など。現在、大学では通訳・翻訳プログラム(Interpreting and Translation Program)の各種授業を担当している。


2018年度
青山学院英語教育研究センター・JACET関東支部
共催講演会(第5回)
非言語コミュニケーションと英語教育
講演者 : 野邊 修一(青山学院大学)
日 時 : 2019年1月12日 (土) 16:00-17:30
場 所 : 青山学院大学 14号館(総研ビル) 9階 第16会議室
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「講演概要」と講演時の「講演者略歴」

【講演概要】
人間のコミュニケーションに関する研究は、文系と理系にまたがる学際的・融合的分野として多くの関心を集めてきました。研究者は、基礎データを蓄積するだけでなく、人間のコミュニケーションに関わる課題に対して、様々な角度から議論し解決策を提示しています。本講演では、対人コミュニケーション研究、中でも非言語コミュニケーション研究の領域で扱われてきた項目の紹介後、現行・新学習指導要領等(小学校:外国語活動、外国語、中学校:外国語、高等学校:外国語、英語)での関連記述について確認し、大学教育における重要性についても言及します。

【講演者略歴】
野邊修一:青山学院大学文学部教授。シカゴ大学(The University of Chicago)大学院心理学研究科認知・コミュニケーション学専攻修了(Ph.D.)、流通科学大学専任講師、青山学院大学専任講師、准教授を経て、2010年から現職。 最近の論文等として、「ジェスチャー」(針生悦子(編)『言語心理学』朝倉書店)、「言語とジェスチャー」(重野純(編)『言語とこころ』新曜社)、「身振りと言語発達」(岩立志津夫・小椋たみ子(編)『よくわかる言語発達[改訂新版]』ミネルヴァ書房)がある。