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Last updated on August 22, 2018
 

2015年度 共催講演会

2015年度
青山学院英語教育研究センター・JACET関東支部
共催講演会(第1回)
学校英語教育におけるCAN-DOリストの課題
講演者 : 高田 智子(明海大学)
日 時 : 2015年4月11日 (土) 16:00-17:30
場 所 : 青山学院大学総研ビル(14号館) 10階 第18会議室
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「講演概要」と講演時の「講演者略歴」

【講演概要】
「国際共通語としての英語力向上のための5つの提言と具体的施策」が発表されて以来、多くの中・高等学校がCAN-DOリスト作成を試みている。しかし、CAN-DOリストの言語能力観について学校教育関係者の理解は一様でなく、作成しても指導と評価に生かされていない傾向も見受けられる。本発表ではまず、文部科学省が求めるCAN-DOリストとCEFRのcan-doリストの共通点と相違点、およびCAN-DOリストと観点別学習状況の評価規準の役割を整理する。そして、検定教科書を使う英語の授業におけるCAN-DOリストの活用を、事例を挙げて提案する。

【講演者略歴】
高田 智子(明海大学)
お茶の水女子大学文教育学部卒業。ボストン大学大学院修了(M.Ed. in TESOL)。ニューヨーク大学大学院修了(Ph. D. in TESOL)。学習院女子中・高等科教諭を経て、明海大学外国語学部准教授。


2015年度
青山学院英語教育研究センター・JACET関東支部
共催講演会(第2回)
教育にICTを使う意味
講演者 : 杉本 卓(青山学院大学)
日 時 : 2015年9月12日 (土) 16:00-17:30
場 所 : 青山学院大学 17号館 5階 17506教室
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「講演概要」と講演時の「講演者略歴」

【講演概要】
近年、電子黒板・デジタル教科書の導入が進められるとともに、アクティブ・ラーニングなど新たな形態の学習活動が推奨されている。それらを単に「あらたな方法の導入」に矮小化しないためには、学習・教授に関する考え方の根本的な転換が伴う必要がある。本講演では、学習とICT活用に関する過去約30年の学習科学・認知科学の研究成果を踏まえ、現在教育現場で求められている「学び」のあり方について整理し、英語教育への適用のための考え方の基盤を探る。

【講演者略歴】
杉本 卓(青山学院大学教授)
東京大学、イリノイ大学で学んだ後、東京大学、千葉工業大学を経て、現職。主な著書に、『インターネットを活かした英語教育』(共著、大修館書店)、『岩波講座現代の教育 情報とメディア』(分担執筆、岩波書店)、『教育の方法と技術』(分担執筆、学文社)がある。


2015年度
青山学院英語教育研究センター・JACET関東支部
共催講演会(第3回)
再考:英語教育を通して育てたい学ぶ力とは何か?
講演者 : 清水 公男(文京学院大学)
日 時 : 2015年10月10日 (土) 16:00-17:30
場 所 : 青山学院大学 17号館 6階 17606教室
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「講演概要」と講演時の「講演者略歴」

【講演概要】
知識基盤社会への移行やグローバル化の進行など変化の激しい現代においては、社会の変化に対応できる転移可能な知識と「自ら学ぶ力」としての柔軟かつポリバレントな批判的思考力・判断力・表現力・対話力等の育成が各教科教育で共通に模索されている。そうした力を育むために英語教育はどのように変わっていくべきであろうか。本発表では、学習や学力についての新しい考え方や構成要素を整理しながら、ただ単に「聞く・話す・書く・読む」の4技能化をめざすだけではなく、各学校種間における英語教育の場でどのような「学び」を育むべきかの一つの方向性を、授業デザイン(授業への思い、発想、構成、教材、問題意識)の観点から自身の実践事例を紹介しながら話題にする。

【講演者略歴】
清水 公男(文京学院大学)
文京学院大学外国語学部准教授。ウイスコンシン州立大学、上智大学大学院で学んだ後、私立・公立高校教諭、木更津工業高専を経て現職。専門は教育工学(授業研究、評価、教師教育)、英語教育学。講演概要に関連した論文に、「Critical Thinking Instruction and Its Effect for Students of KNCT」高専教育 No.34(2011)、「ジェネリックスキル育成への動向とその背景にある代替的評価としての形成的評価方法」JANTA Bulletin No.9(2012)等がある。


2015年度
青山学院英語教育研究センター・JACET関東支部
共催講演会(第4回)
CLILと協調学習の現状と課題
講演者 : 山崎 勝(埼玉県立和光国際高等学校)
日 時 : 2015年12月12日 (土) 16:00-17:30
場 所 : 青山学院大学 14号館 総研ビル 10階 第18会議室
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「講演概要」と講演時の「講演者略歴」

【講演概要】
本校は平成23年度より、上智大学との連携により、CLIL(Content and Language Integrated Learning)(内容言語統合型学習)の実践研究を行い、今年度で5年目を迎えた。外国語科2年生の「異文化理解」の授業で、題材として国際問題(global issues)を扱っている。また、埼玉県教育委員会は、東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)と連携して、同機構が提唱する「知識構成型ジグソー法」による協調学習を推進している。本校は、平成24年度より研究開発校として研究授業を行ってきた。本校は協調学習をCLILの一形態として位置づけ、CLILと協調学習の統合を試みている。本発表では、日本の高校の英語の授業へのCLILの導入について、また、英語の授業における協調学習について、現状と課題を紹介したい。

【講演者略歴】
山崎 勝(埼玉県立和光国際高等学校)
埼玉県立和光国際高等学校教諭。埼玉県内の2校の公立高校を経て現職。埼玉県の公立高校に勤務して31年目になる。一般財団法人語学教育研究所研究員・評議員。著書にCLIL GLOBAL ISSUES(共著、三修社)がある。


2015年度
青山学院英語教育研究センター・JACET関東支部
共催講演会(第5回)
アクティブラーニングとICTがもたらす英語教育のパラダイムシフト
講演者 : 下山 幸成(東洋学園大学)
日 時 : 2016年1月9日 (土) 16:00-17:30
場 所 : 青山学院大学 14号館 総研ビル 10階 第18会議室
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「講演概要」と講演時の「講演者略歴」

【講演概要】
文部科学省は「アクティブラーニング(AL)」を行い「ICT」を活用することを推奨している。そこで、まず、ALとICTを授業で扱うことが表面的なもので終わらないように、ALは新しいものなのか、ICTは必要なのか、という原点に戻りながらこの2つを理論的側面・実践的側面から整理する。そして、学習者が主体的に学ぶプロセスを重視した発表者の実践を報告する。最後に、ALやICTが今後の英語教育にもたらしていく大きな枠組みの変化を展望する。ALやICTを身近なものに感じ、これから目指すべき英語教育を想像(創造)することに少しでも貢献できれば幸いである。

【講演者略歴】
下山 幸成(東洋学園大学)
東洋学園大学グローバル・コミュニケーション学部准教授。早稲田大学教育学研究科博士後期課程単位取得退学。早稲田実業学校中等部・高等部講師を経て現職。専門は英語教育学、教育工学。外国語教育メディア学会理事、関東支部副支部長。