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■■ 2018-2019 JACET Kanto Monthly Meeting ■■ |
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今後の悉皆英語教育 | |
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発表概要 | 日本では一般社会における英語の必要性が限られているにもかかわらずほぼすべての子供たちが英語を学ばなければならないことについては主に二つの理由が挙げられてきた。一つは、英語が国際共通語なので、外国の人とのコミュニケーションには英語能力が必要だ、という「実用」の理由である。もう一つは、英語を学ぶこと自体が他国、他文化、そして母語を含む言語そのものへの理解促進に貢献する、という「教養」の理由である。実用または教養という片方だけの理由では弱点があるが、両方を合わせることで悉皆しっかい英語教育がジャスティファイできてきた。しかし、機械翻訳が国際コミュニケーションに広く使われ始めているので、今後、英語教育の実用的な意義が薄れるのであろう。この変化が日本の英語教育にどのような影響を及ぼし得るかついてはこの講演で考えたい。 |
発表者略歴 |
トム・ガリー(Tom Gally) 1957年、米国カリフォルニア州に生まれる。カリフォルニア大学サンタバーバラ校言語学専攻卒業後、シカゴ大学大学院で言語学と数学の両修士課程を修了。1983年に来日後、日本語の勉強を始める。1986年から2005年までは和英翻訳、英文コピーライティング、辞書編集などを本業にする。著書は『Reading Japanese with a Smile』『英語のあや』など。訳書は『Jazz Up Your Japanese with Onomatopoeia』『英語で楽しむ寺田寅彦』など。主な辞書は『研究社 新和英大辞典』『研究社 英語の数量表現辞典』など。2005年以降は東京大学に常勤教員。現在は、大学院総合文化研究科・教養学部教授。 |
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