TOP >> 2012 Monthly Meeting >> 12/1の研究会Last updated on November 8, 2012
 
■■ 2012-2013 JACET Kanto Monthly Meeting ■■

演題:
「英作文で何を狙うのか」
What Do You Want to Focus on in English Writing?

発表概要 書く能力は、言語の4技能の中で一番最後に発達する。母語で作文をする場合は、たとえ小学生でも既に最初の「聞く」「話す」「読む」の土台がある。しかし外国語でとなるとそうはいかないため、英作文は和文英訳中心となることが多いようだ。しかし、これでは日本語の発想を離れないことになる。英語でコミュニケーションをするときの伝達手段は英語なのだ。とは言っても、一般の日本人に完璧な英語発想は無理だ。私たちが英語で書くということは、白紙に一度鉛筆で書いた文字を消してその上に別の文字を書くようなものだ。下の文字が完全には消えない。しかし、この薄く見える下地が英語にはない日本の味付けとなって、書き手の強みともなり得る。
発表者略歴 小林 ひろみ
津田塾大学英文学科卒。三菱商事勤務後、ノース・キャロライナ大学大学院で創作専攻。ニューヨークで出版社勤務後帰国し、津田塾大学、日本社会事業大学、文教大学等に勤務。