TOP >> 関東支部長挨拶 Last updated on June 21, 2019
 
2019 6 17
大学英語教育学会(JACET
 関東支部会員の皆様
関東支部長 
藤尾 美佐 
(東洋大学)
支部長挨拶
 
 この度、第4代関東支部長に就任致しました。歴代の支部長には遠く及びませんが、次世代にしっかりバトンタッチできるよう、自分なりに少しでも貢献できれば幸いです。この場をお借りして、私の想いを共有させていただきたいと思います。

 私の英語教育における1番の目標は、日本人学生を「英語学習者」から「英語使用者」に変容させるということです。私自身、アカデミアの世界に入る前、アメリカ系企業で働いており、英語を通して成果を出すという世界にいました。そのため、英語教育を英語使用にどう結びつけるか、さらには「戦略的な英語使用者」をどう育てていけるかが、私の研究の底流となっています。私が考える「戦略的な英語使用者」とは、英語でのグループ・ディスカッションや会議などで、どういうタイミングで発話するか、どうやってイニシアチブを取るかなど、コミュニケーションをコントロールしていける人材です。

 そうした人材を育てるためには、従来の欧米志向に縛られず、日本的な価値観や独自の強みにも、もっと目を向ける必要があるように思います。例えば、ロジカルシンキングは、英語を話す上で不可欠な要素ではありますが、それだけで日本人が勝負していけるのでしょうか。ロジカルシンキング+αを考えない限りは、海外でイニシアチブを取ることができないように思います。そして、その+αとは、日本人が得意とする、全体をholisticに捉える目線や、独自の教養、感性だと言えるのではないでしょうか。最近、世界で活躍するビジネスリーダーたちは、理論やデータの限界に気づき、直感や感性、教養の重要性を見直し始めています。英語教育においても、演劇やミュージカルを通して、英語への感性を高めようという動きがあるのはとても喜ばしいことであり、JACETの強みである教室内のティーチングに加え、様々な研究分野が広がっていくことは、今後の私たちの財産になると思っております。

 支部長としてもう1つ取り組みたいのが、運営委員の働き方改革です。本年度で関東支部大会も12回目を迎えることとなり、回を追うごとに大会も充実してきておりますが、同時に、それを支える運営委員の1人1人が膨大な仕事量をこなしているのも事実です。運営委員が、学内業務とのバランスを取りながら、充実感を感じて業務に携わってくださるよう、簡素化できる部分は簡素化し、「運営はシンプルに、研究はゴージャスに」を目指してまいりたいと思います。

 この4月より、JACET関東支部講演会及びJACET関東支部・東洋大学共催企画が、東洋大学の白山キャンパスで開催されることとなりました。共催企画では特に、講演だけでなく、今後は研究手法のワークショップなども導入し、会員の皆様、今後会員になりたいとお考えの皆様にも、広くご参加いただきたいと考えております。これまで、お越しいただく機会がなかった皆様にも、是非ご参加いただくとともに、今後の企画へのご興味、運営委員へのご興味などございましたら、お気軽に事務局までご連絡いただければ幸いです。

 1人1人の会員の皆様がJACET関東支部への所属感を実感し、そして支部の様々な活動が会員の皆様の研究に貢献できる学会でありたいと思っておりますので、何卒、積極的なお力添えをお願い申し上げます。